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食事介助の方法と注意点

食事というのは誰でも楽しみの一つですよね。

「好きな物、おいしい物を食べたい」これは高齢者でも同じです。

ですが、高齢になると、自分で食べることが難しく、食事介助を受けることも多くなります。

食事介助は簡単だと思うかもしれませんが、実はいろいろなことに気を配らなければならないのです。

安全においしく食事をしてもらうための食事介助、今回はこの方法や注意点について、お話していきましょう。

 

食事介助を始める前に

食事介助を行う際には、事前準備をしておく必要があります。

と言っても、あまり堅苦しく考えず、自分が食事をする前の準備と当てはめてみると分かりやすいかと思います。

一番大切なのは「これから食事をする」ということを介助する人に伝えることです。

自分で食事ができない人でも、「食事をする」という意識を持ってもらうことで、その人の食事に対する準備ができるのです。

食事をする場所は、施設や自宅などそれぞれですが、その前に排泄を済ませておきます。

食事中にトイレに行きたくなってしまうと、我慢して早く食べる人もいれば、中止してしまうケースもあります。

また、部屋でトイレを済ませている場合には、その臭いも消しておく必要があります。

食事をしながらトイレの臭いがするのは、食欲が出るとは思えませんよね。

さらに、食事介助の前には、手を清潔にしておきましょう。

洗い流すのが一番ですが、おしぼりなどで手を拭くのも有効です。

もちろん、食事介助をする人もしっかりと手洗いをしましょう。

そして、食事介助をする人は、メニューを把握しておくことも大切。

高齢になると、飲み込みが悪くなってしまうと、ミキサー食や刻み食が多くなり、見ただけではメニューが分かりにくいことが多くなります。

介助をしながら「おいしそうですね」と声をかけても、何を食べているのか分からなければ、楽しい食事とは言えませんよね。

飲み込みが悪い人の場合、食事前に嚥下マッサージや口腔体操を行うと、唾液の分泌がよくなって飲み込みもスムーズになります。

 

 

食事介助時の姿勢について

食事介助の準備が整ったら「さあ食べましょう!」と、始めてしまいそうですが、実はもう一つ整えておかなければならないことがあります。

それは食事の姿勢。

私たちが食事をする時は、椅子などに座り何気なく食べているかもしれませんが、食事介助を受ける人というのは、自分で姿勢を整えることができません。

食事介助の際に座るのは、その人の状態によって違いますが、椅子や車いすで共通するのは、深く座るということ。

浅く座ってしまうと、座っているところから転落することが考えられますし、顎が上がった姿勢になりやすいので、よい姿勢がとれるように枕やバスタオルなどを使って補正するといいですね。

これはベッドで食事をする時にも同じことが言えます。

高齢になると、飲み込みが悪いことで、食道ではなく気道に食物が入り(これを誤嚥と言いますが)、「誤嚥性肺炎」を起こす可能性が高くなります。

自分で食べているケースでも誤嚥性肺炎は起こりますが、食事介助をしている時にむせてしまい、誤嚥性肺炎になってしまう可能性のほうが、かなり高いのです。

食事介助をするのは、食べてもらうということに加えて「安全」を意識しなくてはなりませんから、姿勢には十分配慮したいところですね。

 

 

食事介助の方法

準備が整ったところで食事介助を始めましょう。

食事介助をする時には、介助する人の横に座ります。

介助する人の利き手側に座るのが基本ですが、麻痺があれば麻痺側に座ります。

介助する人が正面に座ると、食事介助がしやすいという人もいますが、正面に介助者が座ると、じっと見つめられながら食事をする感じになり、リラックスできませんよね。

ですから、あまりお勧めできません。

食事用エプロンがあればそれを使うと、食べこぼしによる汚れも防ぐことができます。

食事は、はじめは水分を取るのが理想です。

口の中は意外に乾いているので、水分を取ることで口の中が湿って、飲み込みがしやすくなります。

さらに、水分の多い物(汁物など)を先に口にすることで、胃酸の分泌が活発になりますから、その後の食事がスムーズになります。

あとはバランスよく食事をしてもらうことを心がけましょう。

ごはんばかり、おかずばかりといった偏った介助は、おいしく食べられているとは言えませんし、食事の進みも悪くなります。

食事介助の際の、スプーンに乗せる量も、多すぎず少なすぎずというのがポイントです。

多すぎると飲み込みにくくなりますし、少なすぎると飲み込んだという感覚が分かりません。

使っているスプーンに摺り切り一杯くらいの量から始めます。

一口ごとにしっかり飲み込めたか、口の中に残っていないかということに気を配りながら食事介助をすると、その人にあった介助量が分かってくるはずです。

そして、食事介助のポイントは「急かさない」ということ。

食事介助をしていると、どうしても「全部食べさせなければならない」「時間までに終わらせなければならない」という気持ちが先走り、介助のスピードが速くなりがちです。

急がせる食事介助は誤嚥を引き起こす原因になりますから、本人のペースに合わせた介助が重要です。

食事量も全部食べられれば一番いいのですが、その時の体調もありますから「一日を通して食事がどのくらい食べられたのか」を介助する側が把握して調整すれば、必ず完食しなくてはいけないということはありません。

食事が終わった後は、歯磨きなどで口の中を清潔にします。

この時に口の中に残っていないか、最後に確認できますね。

食事が終わったら、横になって休んでいただきましょう。

 

高齢者の食事について知っておきたいこと

高齢者の食事介助をするうえで、介助する側が知っておきたいことはいくつかあります。

まず、高齢になると「かみ砕く」「飲み込む」という力が弱くなります。

結果として柔らかい物が中心になりますし、大きさも刻む・ミキサーにかけるといった形が多くなります。

そして、高齢になると「のどが渇いた」という感覚が鈍くなります。

口の動きが少なくなり、唾液の分泌が減少してくると、それが当たり前になって「渇き」を感じにくくなるのです。

食事の前に口腔体操を行うのは、口の動きを活発にして唾液を分泌させて、飲み込みや噛む力をよくする目的があるわけですね。

また、高齢者の食事では、いくら柔らかく調理をしても、飲み込みにくい物があります。

高野豆腐などは、柔らかくてほどよく水分があるため、使われがちですが、飲み込む際に詰まりやすいので、注意したいところです。

食材によって飲み込みが難しい場合には、調理法などで工夫しましょう。

最近ではとろみをつける商品も、いろいろな種類が市販されているので、試してみるのもいいですね。

 

まとめ

高齢者の食事介助は「安全」が最優先されますが、同時に「楽しくおいしく」ということも忘れてはいけません。

私たちも「食べること」は楽しみの一つですよね。

その人のペースで食べたい分を食べる、そういった食事介助をすることを心がけましょう。

 

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