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介護をしている人まで認知症に!?認認介護の問題とは?

【目次】

  1. 認認介護とは
  2. 認認介護の現状
  3. 認認介護の問題点と危険性
  4. 認認介護と高齢者福祉
  5. まとめ

高齢化社会の中で、高齢者が高齢者を介護する「老老介護」は大きな問題になっていますが、それと同じくらい問題視されているのが「認認介護」です。

しかしながら認認介護に関しては、あまり知られていないのが実情です。

ここでは、認認介護とはどのようなものか、どういった危険性があるのかなどを、わかりやすく説明していきましょう。

 

老老介護と認認介護の違いは?

65歳以上の高齢者を、65歳以上の高齢者が介護をしていることを「老老介護」と言います。一方で認認介護は、介護する人も介護される人も互いに認知症である状況のことを意味します。

認知症の要介護認定を受けている人を、要介護認定を受けていない認知症の人が介護をしていたり、互いに要介護認定を受けていたり、というケースが考えられます。

 

認認介護の現状

認知症なのに介護ができるの?と思われるかもしれませんが、平成28年の厚生労働省の国民生活基礎調査のデータ(※)によると、65歳以上の要介護高齢者がいる世帯の54.7%が、その介護者も65歳以上であるというデータが出ています。

さらに、その中の要介護となった原因のトップが認知症とのこと。

要介護度に違いはありますが、認知症が原因で要介護になった人が4人に1人の割合になっているので、高齢者夫婦の両方が認知症である可能性はかなり高いのです。

また、MCIという、健常者と認知症の境界線状態を示す軽度認知障害とよばれる65歳以上の高齢者は約400万人と言われています。

認知症の症状が軽く出てはいるものの、生活に支障がないという人も多く、要介護認定を受けている認知症高齢者を、こうしたMCIの高齢者が介護をしているのは、珍しい状況ではないのかもしれません。

加齢が進むと、認知症の要介護者の割合はさらに上がりますから、高齢者世帯での認認介護が増えていく可能性は否定できません。

(※)平成28年 国民生活基礎調査の概況(IV介護の状況)より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/05.pdf

 

認認介護の問題点と危険性

認認介護の問題にはどういったことがあるのでしょうか。

まずは体調管理が難しくなることです。

体調管理とは、毎日の食事や服薬、身体の清潔保持などを言います。

認知症の場合、薬の飲み忘れや同じ薬を飲んでしまうといった服薬の事故が起こりやすくなります。

薬の中には、命にかかわるものもあり、認認介護のために服薬管理ができないことは危険性をはらんでいます。

また、食事に関しても「好きな物ばかりを食べる」「食事の時間が管理できない」「何を食べたのか忘れてしまい何度も食べてしまう」「食べる意欲がないために食事をしなくなる」などの問題が起こりがちです。

買い物についても同じことで「同じ物ばかりを買う」「鮮度管理ができない」など、これも体調を崩す原因になりがちです。

同時に水分補給も少なくなり、脱水や熱中症になってしまう危険性もあります。

そして、身体に不調を感じても、それをうまく説明できない、または不調を感じない状態になってしまうこともあって、周りが気付いた時には危険な状態になっているケースも少なくありません。

そのほかには「金銭管理ができなくなる」「火の不始末」「何か起こった時の対処ができない」など、様々な危険が潜んでいるのです。

そして、要介護認定の認知症高齢者を介護していると、精神的な負担が大きくなり、介護をしている高齢者が、最初はMCIであったとしても、いつのまにか認知症の症状が進み、それを訴えることができないまま大変な状態になってしまうケースも増えています。

 

認認介護と高齢者福祉

認認介護は、社会的に大きな問題となり、高齢者福祉の現場でもっと介入しなければならないと言われています。

「要介護認定を受けていないと、福祉サービスは受けられない」と思っている人が多いのですが、地域包括支援センターでは、そういた介護予備軍の人への支援を行っています。

ただし、認認介護は、その当事者が状況に困っても、自分で動くことができない場合も多く、やはり周りの協力が不可欠と言えます。

高齢者夫婦のみの生活であったとしても、離れている家族が時々様子を見て、変化に気付いたら地域包括支援センターに相談をするなど、どれだけ回りが早く異常に気付けるかが、認認介護を回避するポイントになります。

また、近所の人に普段からの生活に目を配ってもらう、自治体のサービスを受けるというのも一つの方法です。

 

まとめ

認認介護は、時間が経てば経つほど、状態が悪くなり、危険なケースが多くなります。

認知症の介護はただでさえ体力を必要としますが、それ以上に精神力も必要。

毎日の介護に疲れてしまうと、精神的な落ち込みが強くなり、認知症と同時にうつ病などにかかってしまう危険性も否定できません。

最悪の場合、夫婦共倒れになってしまう可能性もあるのです。

「毎日の生活に支障がなければ大丈夫」と、考えるかもしれませんが、認認介護は周りがおかしいと気付いた段階で、生活には何らかの支障が出ています。

「何かおかしいな」そう感じた時にどこまで対応できるかが、認認介護の問題を早急に解決する鍵とも言えるでしょう。

高齢の両親だけで暮らしている、恒例の親と祖父母だけで暮らしているという場合は、家族や親族が様子を見て、認認介護の兆候がないか、変化を見逃さないようにしましょう。

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